発見の連続!IUCN Leaders Forum Geneve 2023への出席
A continual discovery! Attending IUCN Leaders Forum Geneve 2023
人間総合科学研究群 世界遺産学位プログラム M2 森田奈那美
私は初めて国際会議に出席したため、非常に多くの事を不安に感じていました。まず、英語についていけるかどうかということ、そして内容面ではビジネスと環境保護という、今まで触れてこなかった“ビジネス”の観点から会議が展開されるため内容が理解できるかという点も非常に不安でした。
しかし、英語が分からなくてもとにかく人と話してみよう!というモチベーションで、世界中沢山の方々とお話することができました。特に今回の会議では、今現在自然保護のビジネスにチャレンジしているユース年代の方々とお話する機会に恵まれ、非常に刺激を受けました。世界には自分より年下の人が、気候変動や環境保護に全力で取り組んでいることが理解できました。こうした環境保護のビジネスに取り組む若手の方々やチャレンジできる土壌が現在の日本には必要であると感じています。
今回のIUCN Leaders Forum Geneve 2023出席の経験で、世界がどのように環境保護に向けて歩んでいるのかという現状の把握ができたとともに、その世界の中で日本の立場や現状問題を知ることができました。これから社会人として歩んでいく私にとって、このような世界の動向や日本の課題をビジネス面から知れたことは大きな学びと貴重な経験になりました。
写真:アフリカで自然保護ビジネスに取り組む若手チェンジメーカーと日本人ユース参加者(筆者右から2番目。撮影:稲葉一華)
文責 生命環境系准教授 佐伯いく代
早いもので、この実習は9年目を迎えました。自然保護寄附講座が設立されたばかりの頃、自然保護について学ぶために、どのような授業をしたらよいのか、私は思案をしていました。そのようなとき、つくば環境フォーラムの方々をご紹介いただき、筑波の里山をフィールドとして、身近な自然について学ぶ実習を立ち上げました。この実習の目標は、1. 足元の自然を見つめること、2. 自らデータをとって分析すること、3. 結果を管理者であるつくば環境フォーラムの方にお伝えし、保全や管理について議論することです。つくば環境フォーラムは、市内に残された貴重な里山を管理くださっているNPOです。私たちはフォーラムの方と一緒に、動物調査用のカメラを設置し、どのような生き物が里山を利用しているのか調べました。すると、タヌキ、ノウサギ、イノシシなど、様々な動物たちが生息していることがわかりました。そして、私たちと動物たちとが共に生きていくためにどのようなことが必要か、考える課題に取り組みました。最終日の成果発表会では、学生たちから様々な意見が出されました。足元の豊かな自然を残していくために、一人ひとりができること。それはささやかなことかもしれませんが、ぜひ学生たちの心に刻まれてほしいと思います。本実習に温かいご支援をくださったつくば環境フォーラムの皆様に心より感謝申し上げます。
葛城緑地にて、つくば環境フォーラムのみなさんとの記念写真。 (撮影者 佐伯いく代)
カメラ設置の様子。どんな動物がいるのかな?(わくわく!)
葛城緑地の植生調査ボランティアのみなさんと、植物を一緒に学びました。小幡先生、どうもありがとうございました!!
すそみの森では、通りすがりの地元の方からおみかんをいただきました。とてもおいしかったです。どうもありがとうございます!!
特別ゲストの神宮翔真さん(自然保護寄附講座第2期生、現森林総合研究所)。つくば市内の狩猟の状況について丁寧に説明をしてくれました。どうもありがとうございます!!
成果発表会の様子。データ分析の結果をもとに、保全や管理の提案を行いました。実際に管理をされているつくば環境フォーラムの方の前での発表とあって、みな、ドキドキでしたね。
実習にご協力くださったみなさま、どうもありがとうございました。
筑波大学自然保護寄附講座事務局は、下記の期間、冬季休業とさせていただきます。
期間 : 2023年12月29日(金)~2024年1月8日(月)
お問い合わせへのご返答等は、1月9日(火)より順次行って参ります。
何卒ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
来年もどうぞよろしくお願いします。
自然保護寄附講座事務局