日本国内活動報告 - インターシップレポート/Activity Report in Japan - Internship Report
2025年3月20日 05時00分NPO 法人つくば環境フォーラム
生命地球科学研究群 生物資源科学学位プログラム M2 本間 伸太朗
【 自然を「知る」から「関わる」へ 】
筑波大学から自転車でわずか15 分。住宅地に囲まれた里山。「葛城の森」が私の活動フィールドです。私はNPO 法人つくば環境フォーラムで10ヶ月間のインターンシップをさせていただきました。
葛城の森には茨城県有地の「葛城大規模緑地」(14ha) があり、本インターンシップではその利活用に関わる業務として、里山の管理作業、土壌動物の自然観察会、広報等をさせていただきました。会の皆様と枝打ちや草刈りなどの作業をする中で、実際に作業することの大変さ、現場で得られる知見の重要さを実感しました。また、里山の保全は「やりたい人」が行うだけではできない。「使う人」がみんなで手入れすることが重要だとも感じました。里山を保全するために、里山の生き物や景観の美しさや面白さに気づいてもらうことは重要だと思います。しかし、ただ「きれいだな」で終わらせるのではなく、それを維持するために活動している方々の営みに気づき、参加することが必要だと感じました。実際に作業する、動植物の情報を収集する、情報を広める、色々な関わり方があると思います。自分の得意なこと、できることを活かす場にもなると思います。私自身、今後教員として働く中で、里山や緑地をフィールドとして活用するだけでなく、保全活動に参加できるような学びを提供できるようになりたいと考えています。
最後に、貴重な機会を提供してくださり、また、学生の意見を積極的に受け入れてくださった、つくば環境フォーラムの皆様にお礼を申し上げます。
草刈りの様子。葛城フォレスターの活動によって草原やマツ林など多様な景観が維持されている。
撮影 永谷真一氏 NPO法人つくば環境フォーラム