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【インターンシップレポート】環境省自然環境局国立公園課国立公園利用推進室(渡邊 寛明)

2023年4月25日 09時34分

生命地球科学研究群 山岳科学学位プログラム 渡邊 寛明

私は、環境省自然環境局国立公園課国立公園利用推進室での 10日間のインターンシップに参加させて頂きました。本部署では主に、国立公園の受け入れ環境の充実に向けて、質の高いコンテンツの提供や、プロモーションなどに関する業務を行っています。

インターンシップでは、国立公園でのクラウドファンディングの活用事例の整理、式典の運営補助、利用者負担や山小屋の整備に関する政策立案などを体験させていただいた他、ツーリズム EXPO ジャパンへの参加や新宿御苑見学など、本省以外で行われる業務にも同行させていただきました。

立案した政策に関しては、職員の方々と議論をする機会も設けて頂きました。特に公平性の担保や財源の使途の整合性などの制約については考えが及んでおらず、政策立案の難しさを強く実感すると同時に、自然保護に対して行政機関として求められる役割を学ぶ貴重な経験となりました。

また本インターンシップは、全体を通じて、国立公園の自然が持つ潜在能力を、社会や経済の持続的な発展に活かす方法を繰り返し考える機会となりました。同時に、国内外の事例や流行に対してアンテナを張り、国立公園の利用促進に向けて考え続ける職員の方々の姿には深く感銘を受け、持続的な自然保護に対する自身の役割や向き合い方を考え直す契機となりました。

最後になりますが、大変お忙しい中、温かくご指導下さいました国立公園課国立公園利用推進室の皆様に心より感謝申し上げます。

 

蝶ヶ岳ヒュッテから夕陽を眺める(中部山岳国立公園)

写真 渡邊寛明

【インターンシップレポート】特定非営利活動法人つくば環境フォーラム(Ragini Sarmah)

2023年4月25日 09時04分

生命地球科学研究群 生物学学位プログラム Ragini Sarmah

As a part of my short-term internship, I got to work alongside a local NPO based in Tsukuba– Tsukuba Kankyou Forum (つくば環境フォーラム). This internship lasted for ten days, over the course of 10 months.

In addition to monitoring Satoyama landscape in and a round Tsukuba, this NPO a lso organizes local activities and events to promote local communities living alongside nature.  Through this internship, I had the opportunity to immerse myself in activities of the Satoyama Initiative at Katsuragi Ryokuchi forest of Tsukuba and assisted in various activities. Some were vegetation assessments (project by Dr. Obata, a former member of the Ibaraki Nature Museum), which allowed me to enhance my ability to spot and recognize plants (native and non-native) and also recognize the changes in flora with seasonal c ha ng e s. B eyond pla nt distr ibu tion assessments, I also assisted in monitoring owl activities in that area by checking the artificial owl nests placed by the NPO that promoted owl activity in that area by giving them shelter. As someone who studies forests, I have always enjoyed having opportunities to spend time in forests and in nature. So, these activities were a great learning experience for me in a field hat I have always been interested in. 

But beyond that, there was something unexpected that I gained from this internship. I assisted the NPO in several ‘Satoyama Sanpo’ nature walks, which consisted of many enthusiastic children taking a walk around the Satoyama landscape and learning about plants, animals, insects, etc. Through this experience, it was very refreshing and positive to see the huge interest young children had in nature. I was pleasantly surprised by how much knowledge kids already had and how much more they were w illi ng to learn about nature. I am also very grateful for the Forum to hav e given me opportunities to share nature facts about my own home country –India, with these young children who joined the walks. This led me to develop a new-found interest of promoting nature conservation among youth in Japan. Thanks to this experience, I am now able to contribute more to nature conservation youth activities within Japan and promote the Satoyama concept of ‘Living in harmony with Nature’.

 つくば環境フォーラム 1

Checking owl nests for activity and/or eggs.

写真 佐伯いく代

【インターンシップレポート】林野庁森林利用課(江田 星來)

2023年4月24日 16時47分

生命地球科学研究群 生物資源科学学位プログラム 江田 星來

2022919日から930日にかけ、林野庁森林利用課にてインターンシップを体験させていただきました。同課では、山村振興、森林環境教育、緑化、森林吸収源、森林環境譲与税などの森林利用に関する幅広い業務を実施しています。

インターンシップでは、私自身の研究内容や興味・関心を考慮いただき、森林利用課の中の森林集積推進室が担当している森林環境譲与税の情報整理及び分析、森林経営管理制度に関する情報誌の執筆を中心にインターンシップを行いました。また、林野庁全体の業務に関する講義、木材市場見学、木材関連の最新技術に関するシンポジウムへの参加等、多様な業務を体験させていただきました。

業務体験を通じて、林野庁所属組織や国内外問わず収集した情報を活用し、地方公共団体への助言・指導などの多様な利害関係者の調整役として信頼関係を構築しながら各種制度運用を実施していることが分かりました。政策・法律策定時には、最も望ましい森林・林業の実現を軸に、現状だけではなく策定後の影響も慎重に検討しつつ、立案や関連組織への助言を行っていることも学びました。

今回のインターンシップでは、林野庁の業務理解だけでなく、林野庁だからこそ出来る役割、職員の方の仕事に対する姿勢、関連組織との合意形成に関わる信頼関係構築の重要性を深く理解することができたと感じています。持続可能な森林管理の実現という自身の目標の実現のために必要な事項について改めて考えるきっかけとなりました。

末筆ではございますが、大変お忙しい中ご指導くださいました林野庁森林利用課の皆様に心より深く感謝申し上げます。

 

東京中央木材市場における競りの様子

写真 江田星來

【インターンシップレポート】環境省自然環境局自然環境計画課(小林 雄生)

2023年4月24日 16時01分

生命地球科学研究群 地球科学学位プログラム 小林 雄生

私は環境省自然環境局自然環境計画課で短期のインターンシップを体験させていただきました。自然環境計画課は、自然環境局の中でも様々な業務を幅広く行っており、特に生物多様性保全や海洋環境保全、南極環境保全業務などを行っています。

インターンシップでは、大学院で私がサンゴ礁に関する研究を行っていることから、海洋生物多様性保全施策に関する業務を中心に体験させていただきました。また、この業務以外にも自然環境計画課以外の部署の方のお話を伺う機会を設けていただき、自然環境局全体の業務内容を理解することができました。

具体的に体験した業務としては、サンゴ礁または造礁サンゴの保護に関心のある全国の自治体・団体のリストアップです。この業務体験を通して、集めたデータからどのような環境保全施策が考えられるかといったことや、どのような道筋で課題を解決していけばいいのかということを考えることの難しさを実感したと同時に、自然環境行政の仕事にやりがいを感じました。

最後に、自然環境計画課の職員の方には、多くの交流時間を設けていただき、仕事内容や将来の進路に関して非常に参考になるお話を伺うことができました。職員の方々に厚く御礼を申し上げます。

サンゴ礁に生息しているサンゴ

写真 小林雄生

自然を見る、感じる、記録する〜ナチュラリスト青柳昌宏のスケッチと軌跡」展 ギャラリートーク(記念講演と展示解説)の開催について

2023年4月12日 11時50分

筑波大学附属中央図書館ギャラリーゾーンでは、4月から5月末まで、東京教育大学を卒業し、筑波大学附属盲学校教頭をつとめた、青柳昌宏さんのスケッチを中心とした展示会を開催しています。この機会に、青柳昌宏さんを知る方々からお話をお聞きし、一緒に展示を見る、ギャラリートーク(記念講演と展示解説)を開催いたします。ぜひご参加ください。

 

日時:2023513日(土)午後1時から3

記念講演:午後1時から、人文社会学系棟B218教室(中央図書館のすぐ前の建物)

     ・父、青柳昌宏の軌跡 

内田啓子(東京大学総合研究博物館、青柳昌宏長女)

     ・附属盲学校の青柳先生とネイチュア・フィーリング

          鳥山由子(日本自然保護協会ネイチュア・フィーリング講師、

人間総合科学研究科前教授、附属盲学校元教諭)

展示解説:午後2時から、筑波大学附属中央図書館2Fギャラリーゾーン

     ・展示企画者、内田啓子氏、鳥山由子氏による展示解説

 

【問い合わせ】

 筑波大学自然保護寄付講座事務局 nature@heritage.tsukuba.ac.jp

 

【アクセス】

 つくばエクスプレス つくば駅よりバスで15

 つくば駅バスターミナル6番乗り場 

筑波大学循環(右回り)に乗車、9つ目のバス停「第一エリア前」で下車、徒歩3

筑波大学循環(左回り)に乗車、12番目バス停「筑波大学中央」で下車、徒歩5分

https://www.tsukuba.ac.jp/images/pdf/ut_map_tsukuba_naka.pdf