お知らせ News

自然保護学特別実習を開催しました (2月16日~19日 伊豆大島)

2023年2月20日 11時20分

火山とともに - 伊豆大島の自然と人

 伊豆大島は、三原山の噴火活動がもたらしたダイナミックな火山景観で知られています。2023年の自然保護学特別実習はこの伊豆大島で行われました。上條隆志先生の引率のもと、三原山の噴火口を目指して歩きはじめると、広大なカルデラ地形、溶岩流跡、ハチジョウススキとイヌツゲの植生など、めくるめく光景が目に飛び込んできました。三原神社まで登ると、眼下には、息をのむような絶景が広がっています。その先には、青色の空と海、そして富士山が見えます。まるで映画の一コマを見ているかのような大自然に興奮しながら、大地の遺産を満喫しました。伊豆大島は、富士箱根伊豆国立公園および伊豆大島ジオパークに指定されています。実習では、環境省のレンジャーの方々、ジオパーク推進委員会事務局の方々、ジオツアーガイドの方たちとの意見交換会を実施しました。伊豆大島の貴重な自然をどのように守り活用していくべきか、学生たちからは様々な質問や意見が出されました。また災害跡地、外来生物のキョンの防除活動、島のシンボルであるツバキとオオシマザクラなども見学し、伊豆大島の人々と自然との関係ついて考えることができました。お天気にも恵まれ、とても充実した実習でした。ご協力をくださった伊豆大島の皆様に心より感謝申し上げます。

三原山にて

地層大切断面にて

日本唯一の砂漠「裏砂漠」

希少植物の観察

意見交換会

自然保護寄附講座修了生で、現在、環境省伊豆諸島管理官事務所にお勤めの靏田さん(前列 左から2人目)にもお越しいただきました。

オオシマザクラ

ツバキ 満開でした

佐伯いく代准教授が筑波大学新聞に寄稿しました

2023年2月16日 09時30分

「筑波時評」(4ページ目)の中で、普段の生活や身近な場所からも生物多様性への気づきがあることを親しみやすい文面で紹介しています。

また2022年12月、カナダモントリオールで開催された生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)にも触れています。

この会議にはインターンシップ生として本講座履修生2名も参加しました。

是非ご覧ください。

筑波大学新聞 第375号 (2023年(令和5年)2月13日(月))

第5回自然保護セミナーを開催しました / 5th Nature Conservation Seminar

2023年1月31日 10時00分

2023130日(月)に、第5回自然保護セミナーを開催しました。

1部はインターンシップ報告会です。今年は、たくさんの学生がインターンシップに参加しました。どの報告も充実しており、座談会でも様々な話を聞くことができました。第2部では、自然保護に関する英語スピーチを行ってもらいました。実習や講義などで感じたこと、日々の生活で気づいたことなど、個性あふれるスピーチばかりでした。自然保護寄附講座の運営は、大変多くの方に支えられています。講義、実習、インターンシップの受け入れにおいてご支援・ご協力くださいました全ての皆様に心より感謝申し上げます。

 The 5th Nature Conservation Seminar was held on Jan. 30, 2023. In the first session, we listened to the talks by internship participants. All the talks were interesting, and it is just nice to share their experiences. In the second session, students gave short speech in English. Topic is free, but it should be related to nature conservation. Each speaker made an impressive presentation with her/his own perspective. Our programme has been supported by many people. We would like to thank their kindness.

インターンシップ報告会

Internship report presentation

発表後の座談会

Round-table talk

英語スピーチ

Speech in English

陸域フィールド実習2(里山実習)を開催しました

2022年12月28日 10時30分

20221012月に、陸域フィールド実習2を開催しました。この実習は、つくば市で里山の保全をされているNPO法人つくば環境フォーラムの方々と協働で実施しているものです。里山は、日本に昔から残る農業生態系の一つで、人と自然との共生の象徴として国際的にも注目をされています。まず、研究学園駅の近くにある「葛城大規模緑地」を訪ね、そこで行われている保全と管理、環境教育活動などについてお話をうかがいました。また、動物調査用の自動撮影カメラを設置し、どのような哺乳類が生息しているかを調べました。次に、筑波山麓にある「すそみの森」に向かいました。ここでは、農薬を使わない田んぼづくりが行われています。美しい筑波山を仰ぎ見ながら、学生が発見したヤマカガシやキノコなどを観察し、野生のイチゴの味を堪能して楽しい時間を過ごしました。最終日には、グループワークとして取り組んだ哺乳類調査の結果をもとに、つくば環境フォーラムの方と、保全や管理についての意見交換を行いました。実習を通じ、身近な自然の大切さを学ぶことができました。ご協力くださいましたみなさまに、深く感謝申し上げます。

(写真:佐伯いく代)

冬季休業のお知らせ

2022年12月28日 09時00分
筑波大学自然保護寄付講座事務局は、下記の期間、冬季休業とさせていただきます。
期間 : 2022年12月28日(水)午後~2023年1月4日(水)

お問い合わせへのご返答等は、1月5日(木)より順次行って参ります。
何卒ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
来年もどうぞよろしくお願いします。
自然保護寄附講座事務局