お知らせ News

生命環境科学研究科入試説明会(筑波会場・東京会場)開催のお知らせ

2019年4月22日 11時55分

筑波大学生命環境科学研究科入試説明会が筑波キャンパス、東京キャンパスで開催されます。
自然保護寄附講座についてもご紹介いたしますので、ぜひご参加ください。

[ 生命環境科学研究科 大学院説明会 ] 
2019年5月11日(土)10:00~17:00 筑波キャンパス
2019年5月13日(月)18:00~20:00 東京キャンパス
申込みなどに関する情報は、入試案内のページ からご確認ください。


2019年度春説明会を開催しました Orientation for spring in take 2019

2019年4月16日 10時03分
学内イベント
新大学院生向け2019年度説明会を、4月11日(木)、12日(金)、15日(月)に開催しました。
様々な研究科・専攻から60名以上の方にお越しいただきました。どうもありがとうございました。
The Certificate Programme on Nature Conservation 'CPNC' held orientations for new graduate students on April 11 Thu, 12 Fri, and 15 Mon.
More than 60 students joined from various graduate schools. Thank you so much for your participation!



・応募申請書・(申込みを締め切りました)
履修希望の方は履修申請書を作成し、4月24日(水)15時までに、自然保護寄附講座事務局(共同研究棟A202)までお持ちください。
遠隔地の方で提出が難しい方は、その旨メール(nature@
heritage.tsukuba.ac.jp)でご相談ください。多くの方からのご応募をお待ちしています。
Please submit the application form to Cooperative Research Building A 202 by 3.00pm, April 24 Wed. 
If it's difficult to submit directly because you study outside of Tsukuba campus, please ask to the office via E-mail as 
nature@heritage.tsukuba.ac.jp.
We're looking forward to your application!

履修申請書ダウンロードページはこちら 
You can download the application form from here.
説明会の様子はFacebookやTwitterでもご覧いただけます。
Please visit our Facebook and Twitter!

Facebook http://fb.com/348288268657992

Twitter https://twitter.com/natureconserva1

自然保護寄附講座第6期生募集!

2019年4月8日 11時54分

【応募を締め切りました。たくさんのご応募、ありがとうございました。】

自然保護寄附講座第6期生(2019年度春履修開始)を募集します。
Apply now for the Certificate Programme on Nature Conservation of 2019!





[ 説明会 ] Orientation for spring intake 2019
第1回 2019年4月11日(木)16:45-17:45【日本語】
第2回 2019年4月12日(金)16:45-17:45日本語】
第3回 2019年4月15日(月)16:45-17:45【English】

場所:筑波大学 人文社会学系棟B 218号室(中央図書館すぐ脇)
Venue: Humanities and Social Science Building B 218 (opposite Central Library)

対象:筑波大学 全研究科 大学院生
*事前申込不要
*各回、同じ内容です

ポスター poster.pdf
科目一覧(2019.4.1)CPNC2019 Subjetcs 20190401.pdf


[ 履修申請/Application ]

申請書/Application Form 
 日本語/Japanese WordPDF
 English/英語   WordPDF

応募〆切/
Application Deadline 2019年4月24日(水)15:00まで(時間厳守)

提出先/
Place of submission 共同研究棟A 202 世界遺産専攻事務室内 自然保護寄附講座 事務局/ Cooperative Research Building A 202

受付時間/Time 9:30-17:00

スタッフ/Staffs 八十島(Ms. 
Yasojima)・須田(Ms. Suda)

* 原則申請書は事務担当へ直接提出すること。 困難な場合はメール送付可能。
Please submit the application form to the CPNC office directly.
If difficult, it's acceptable to send by e-mail as nature@heritage.tsukuba.ac.jp.
* 必ず指導教員から署名・押印をもらってから提出すること。
Please be sure to be given the signature and seal from your supervisor.

Project Practice in Natural Heritageレポート (2)

2019年4月2日 10時55分

Tasmania Field Trip 2019

山岳科学学位プログラム 佐藤大輔

「オーストラリアには欧州や日本にあるような山小屋がないんだよ」
タスマニア入りする直前に、キャンベラ在住の友人家族と共にコジオスコ国立公園を訪ねた時のことである。コジオスコ山山頂直下のシーマンズハットという避難小屋で友人がこう言った。

 山岳科学学位プログラムに在籍し、山岳観光を研究する自分にとって、貴重な自然環境を残しているタスマニア原生林において、自然保護と観光開発をどのようにバランスを取っているのか関心があり授業に参加した。そのようなタスマニア入り直前、“オーストラリアには宿泊と食事のサービスを提供する商業的な山小屋はない”という話を聞き、とても気になったのである。この事が事実かどうかも含めて、どのような理由があるのか、ちょっとしたテーマを持って実習に入る事になった。


 タスマニア大学(UTAS)のあるホバートはオーストラリアで二番目に古い街である。しかし、それでも西洋人のタスマニアへの入植は19世紀に入ってからで、わずか200年ほどの歴史しかない。UTASでの実習初日は、座学に続いて、現地で六週間続く山火事に関するシンポジウムに参加した。そこで感じたのは、気候変動の影響もあってか、近年頻発する山火事に、多く市民が強い関心を寄せている事と、現地の人にとってタスマニアの原生林が傑出した普遍的な価値のあるものとして広く認識されている事であった。

 実習二日目に、タスマニア最古の国立公園であるMount Field National Parkに行った。この公園を案内してくれたニック氏というUTAS出身の若手研究者に、例の山小屋の事を聞いてみた。事実かどうかは彼の専門外で分からないようだったが、オーストラリアに商業的な山小屋がないことに、彼は全面的に賛成なようで、Good ideaだと言っていた。また、その日の夕方に、以前のタスマニア研修の世話役をして頂いた、世界遺産学の専門家マイケル・ロックウッド先生にも同様の質問をしてみたが、基本的にニック氏の考えに同調していた。豪州に商業的な山小屋がない事実関係は結局確認できなかったものの、二人の専門家の考え方は自然保護に大きく重点があるように感じた。


 実習後半で行ったCradle Mountain-Lake St Clair National Parkは、タスマニアを代表する自然公園である。そして、そこにあるオーバーランドトラック(Overland Track)は、世界屈指の優れたトレッキングルートとして、ロンリープラネットに認定されている。

 実習ではクレイドル山山頂直下まで登山をし、オーバーランドトラックの一部を歩いた。この全行程65kmに及ぶトレッキングルートを踏破するには、入山口でチェックインを行い、無人の山小屋を連泊するかテントを持参しなくてはならず、登山者は全ての荷物を背負っていくか、ガイドを依頼する他ないとの事であった。し尿以外全て持ち帰りという事である。世界複合遺産地域ということもあり観光開発は最小限になっている。

 古くから放牧などで人の生活が山の麓まで来ていたヨーロッパアルプスと異なり、僅か100年、200年前まで人跡未踏の原生林が残っていた場所の歴史の違いが、自然公園の形態に違いをもたらしているのではないかと感じた。また、タスマニアを含め、山火事が定期的に起こるオーストラリアの山岳域は常駐の山小屋を置くには不向きでもある。

 今回のタスマニア研修では、日本やヨーロッパアルプスとは異なる自然公園の利用の仕方が非常に印象的であった。自分でテーマを持って参加する事で期待以上の成果が得られたと感じている。

 旅程全般を通して、細やかな配慮とお世話をして頂いた先生がたには本当に感謝したい。