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【インターンシップレポート】SBSTTA27参加報告:現場で知った条文の重み

2026年4月1日 18時00分
学外イベント

生命地球科学研究群 生物学学位プログラム
M1 福井 涼士

2025年10月20日~24日に、パナマで開催された生物多様性条約第27 回科学技術助言補助機関会合(CBD-SBSTTA27)にインターンとして参加しました。

国際会議について考えることすらも少なかった私ですが、現場に身を置いてみることで多くの気づきを得ました。
私は渡航前、当会議を「参加国が具体的なアイデアを出し合う場」だと想像していましたが、実態は「準備された文書に対して各国が意見を表明する場」でした。議論の焦点は、文書の内容以上に単語や言葉のニュアンスにおかれ、たった一つの表現をめぐり1時間以上議論が続いたこともありました。
また、本会合は科学技術助言が目的であるにもかかわらず、政治的な立場を元とした交渉が目立ちました。先進国と新興国及び途上国、あるいは国家とNGOの意見の相違は大きく、議論は最終日の23時まで続けられました。

これまでなんとなく字面だけを追っていた条約が、多様なステークホルダーによる厳密かつ徹底的な議論に基づき完成するものだと知り、その一文一文の重みや価値を実感する体験でした。国際条約の実現を現実に落とし込む現場に飛び込み、その実態を肌で体感できた今回のインターンシップは、私にかけがえのない学びを与えてくれました。このような貴重な機会を頂けたことに深く感謝いたします。

B7_福井 涼士
会議が終了予定時刻を大幅にオーバーし、頭を抱える私
撮影:道家 哲平(IUCN-J)