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【インターンシップレポート】公益財団法人日本野鳥の会(早川由里子)

2022年3月8日 11時30分
システム情報工学研究群 構造エネルギー工学学位プログラム 早川由里子

私は、東京港野鳥公園という公益財団法人日本野鳥の会が管理運営に携わる海上公園にて、インターンシップを体験させていただきました。東京港野鳥公園は、埋め立て地でありながらも、汽水池、淡水池、泥湿地、干潟、ヨシ原、森林など多様な環境が混在しています。水鳥や小鳥類や猛禽類などの鳥類だけでなく、カニやトビハゼなど干潟の生き物や、里地の虫などが観察できます。

インターンシップでは、東京港野鳥公園でのレンジャー業務を体験させていただきました。具体的には、週一回行われる鳥類個体数調査と調査データの入力、自然環境管理のための草刈り搬出、野鳥解説などのイベント補助や来園者対応、広報のためのレンジャーブログの作成、展示物の作成等を行いました。

なかでも印象に残った業務は、来園者対応です。お客様は、本日観察された鳥についてだけでなく、公園の成り立ち、樹木や昆虫についてなど、様々なことをお尋ねになられます。レンジャーとして、鳥についての知識だけでなく、樹木や植物、昆虫などの知識も必要になってくることを感じました。また、珍しい鳥が現れた際は、その場所や様子などについて、常連のお客様が教えて下さいます。このように、お客様とレンジャーの皆様が情報交換を行い、協力して観察を行えていることがとても素敵だと感じました。

このインターンシップを通して、実際に行われている調査と管理について、その重要性や難しさに対する理解が深まりました。今回、このような貴重な機会を与えてくださった先生方と、お忙しい中受け入れてくださったチーフの川島様、ご指導いただきましたレンジャーの皆様に、心より感謝申し上げます。

野鳥解説コーナーの様子(ネイチャーセンター前にて) 
写真: 東京港野鳥公園レンジャー 植阪 架愛
追伸:早川さんが関わられたというブログ記事が東京港野鳥公園ウェブサイトから公開されています。