10月13日(土)、14日(日)の2日間にわたり、「ジオパーク論」が開講されました。今回は、筑波山地域ジオパーク推進協議会の協力のもと、市民ジオガイドの方々との合同授業となりました。
1日目は座学です。今年は糸魚川ジオパークの竹之内耕先生をお招きし、「ユネスコ世界ジオパークによる持続可能な地域づくり -自然・文化資源を保全・活用する国際的枠組み-」というタイトルで講演をいただきました。竹之内先生は、日本ジオパークネットワーク(JGN)の保全ワーキンググループのリーダーもされています。講演では、ジオパークの理念や歴史、地学的遺産の保全の考え方、糸魚川ジオパークでの活動などについてお話をいただきました。大変わかりやすいご講演で、多くの質問が寄せられました。
その後は、「筑波山地域ジオパークの保全課題」というテーマでワークショップを開催しました。このワークショップではまず、筑波山地域ジオパークの髙田正澄さんより筑波山地域ジオパークの特徴や保全課題について話題提供をしていただきました。そして、髙田さんより示された課題について小グループに分かれて話し合い、意見を発表するという内容でした。
話題提供をしてくださる髙田正澄さん(筑波山地域ジオパーク)
発表の様子 ホワイトボードに各グループの議論の内容が示されました。
発表の様子を見守る参加者の方々。
全部で3つのグループに発表してもらいました。共通の意見、異なる意見の両方があり、とても聞きごたえがありました。筑波山地域ジオパークの保全や管理について、市民ガイドの方と学生とが直接意見を交換しあうのは、今回が初めてでした。通常の授業ですと、学生同士でのディスカッションとなるため、文献やインターネット、個人の体験や想像などをもとに議論が進められることが多いです。しかし今回は、実際にガイドをされている方々から、現場ならではの実践的なお話を聞くことができ、より具体的なイメージをもって議論を進めることができました。各グループからは、ジオパークの価値評価、担い手育成、持続可能性などについて、様々な意見が出されました。
2日目は、霞ヶ浦方面へのジオツアーです。この日の目玉は、何と言っても、市民ガイドの方々によるジオサイトの紹介です。富士見塚古墳、カキの化石床、霞ヶ浦環境科学センターからみられる湖岸低地などについて、同行くださったガイドの方が、丁寧に説明をしてくださいました。
富士見塚古墳
カキの化石床

霞ヶ浦環境科学センター
午後は、土浦市亀城公園、上高津貝塚などをめぐり、この地域の地質や地形の特徴と人の営みとの関係などについて学びました。
亀城公園

上高津貝塚
ジオパーク論は、今年で3回目の開講となります。毎年、市民の方と学生との合同授業という形式をとっていますが、通常の講義では感じることのできない臨場感があり、わたしも授業に関わらせていただいてとても楽しいです。自然保護寄附講座では、こうした地域の保全課題などについても積極的に授業に取り入れてゆきたいと考えています。
本講義にご協力をくださった全てのみなさまにこころより感謝申し上げます。
(文責 佐伯)
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