【インターシップレポート/Internship Report】
2025年3月24日 12時12分国際自然保護連合日本委員会 海外活動報告 インターシップレポート
人間総合科学研究群 世界遺産学学位プログラム M1 サン パトリシア
生物多様性条約COP16:先住民地域共同体にとって大きな一歩
コロンビア・カリで開催された生物多様性条約の会議(CBD COP16)に参加し、多くの「初めて」の経験を通じて大きな学びを得ました。初めて訪れるアメリカ大陸、初めての国際会議、そして初めての実務的な国際交渉の場。これら全てが、自分の視野を広げるきっかけとなりました。
渡航前の私は自身を「文化側」の人間と認識していました。しかし、現地での活動を通じて、自然環境と文化が密接に結びついていることを実感。ネイチャー・カルチャーサミットでは先住民・地域共同体(IPLCs)の声を直接聞き、生物多様性保全における伝統的知識の重要性を学びました。また、土地権利や保護地域の課題について深く考える機会を得ました。
さらに、会議の中でユースとしての立場について考えさせられる場面も多くありました。若者ならではの柔軟な視点を活かして発言する他のユースの姿に刺激を受け、自分もユースとして何ができるのかを考えるきっかけとなりました。ユースの声が政策提言に重要な役割を果たしている場面を目の当たりにし、次世代のために行動する意義を強く感じました。
今回の経験を通じて、文化と自然の橋渡し役としての自分の可能性を見出しました。今後は、この学びを研究やキャリアに活かし、持続可能な未来の実現に貢献したいと考えています。