日本国内活動報告 - インターシップレポート/Activity Report in Japan - Internship Report
2025年3月24日 11時51分日本工営株式会社環境部
生命地球科学研究群 生物資源科学学位プログラム M2 田中 優希奈
【 建設事業と自然の共存のために 】
私は日本工営株式会社環境部のインターンシップに参加しました。日本工営は建設コンサルタントとして、インフラや発電施設などの建設事業が環境に与える影響を評価し、事業計画の検討を行っています。実際に日本工営が事業の影響評価に携わった現場を見学させていただきながら、評価の手法を体験させていただきました。
現地見学では、都内の高層ビルや高速道路、ダムなどでどのように事業のコンサルティングを行ったのかを教えていただきました。ダムの建設では事前に水生生物調査を行い、ビオトープの設置による代償措置や、建設後の外来生物調査など、事業を始める前から建設後まで事業の影響の評価を行うことを学びました。環境影響評価を実際に体験してみるプログラムでは、風力発電事業が事業実施区域に生息する猛禽類に与える影響を調べました。
猛禽類の生息域と事業実施区域が重なってしまったときは、どこまで事業者が譲歩できるか、どの程度の環境改変なら猛禽類が営巣を継続できるかを考えなければなりません。評価の基準はある一方、個々の事例によって考慮すべきこともあり、事業を進めたいという事業者の希望を受け止めつつ自然環境を保全するバランス感覚が必要な仕事だと感じました。
見学先の宮ケ瀬ダム撮影 田中優希奈