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足元の自然を見つめよう! ~筑波里山実習~ Let’s think about conservation of SATOYAMA in Tsukuba City

2024年1月9日 09時50分

文責 生命環境系准教授 佐伯いく代

早いもので、この実習は9年目を迎えました。自然保護寄附講座が設立されたばかりの頃、自然保護について学ぶために、どのような授業をしたらよいのか、私は思案をしていました。そのようなとき、つくば環境フォーラムの方々をご紹介いただき、筑波の里山をフィールドとして、身近な自然について学ぶ実習を立ち上げました。この実習の目標は、1. 足元の自然を見つめること、2. 自らデータをとって分析すること、3. 結果を管理者であるつくば環境フォーラムの方にお伝えし、保全や管理について議論することです。つくば環境フォーラムは、市内に残された貴重な里山を管理くださっているNPOです。私たちはフォーラムの方と一緒に、動物調査用のカメラを設置し、どのような生き物が里山を利用しているのか調べました。すると、タヌキ、ノウサギ、イノシシなど、様々な動物たちが生息していることがわかりました。そして、私たちと動物たちとが共に生きていくためにどのようなことが必要か、考える課題に取り組みました。最終日の成果発表会では、学生たちから様々な意見が出されました。足元の豊かな自然を残していくために、一人ひとりができること。それはささやかなことかもしれませんが、ぜひ学生たちの心に刻まれてほしいと思います。本実習に温かいご支援をくださったつくば環境フォーラムの皆様に心より感謝申し上げます。

葛城緑地にて、つくば環境フォーラムのみなさんとの記念写真。 (撮影者 佐伯いく代)

カメラ設置の様子。どんな動物がいるのかな?(わくわく!)

葛城緑地の植生調査ボランティアのみなさんと、植物を一緒に学びました。小幡先生、どうもありがとうございました!!

すそみの森では、通りすがりの地元の方からおみかんをいただきました。とてもおいしかったです。どうもありがとうございます!!

特別ゲストの神宮翔真さん(自然保護寄附講座第2期生、現森林総合研究所)。つくば市内の狩猟の状況について丁寧に説明をしてくれました。どうもありがとうございます!!

成果発表会の様子。データ分析の結果をもとに、保全や管理の提案を行いました。実際に管理をされているつくば環境フォーラムの方の前での発表とあって、みな、ドキドキでしたね。

実習にご協力くださったみなさま、どうもありがとうございました。