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【インターンシップレポート】環境省地球環境局(野崎亜衣)

2024年1月15日 13時57分

国内外に発信する日本の地球温暖化対策のいま
Current Japan's global warming countermeasure toward home and abroad

生命地球科学研究群 生物資源科学学位プログラム M1 野崎亜衣

私は環境省地球環境局にてインターンシップを体験させて頂きました。日本は、世界的な目標である2050年までに二酸化炭素排出量を正味ゼロにすることを宣言して対策に取り組んでいます。地球環境局では、温暖化対策に関する政策や海外との交渉を行っています。

特に印象的な体験は国際会議の交渉シミュレーションです。グループのメンバーが各国の代表となり、気温上昇を1.5℃に抑えるための温室効果ガス削減の取り組みについて交渉するという内容です。この体験から、世界で地球温暖化対策の足並みを揃える難しさを痛感しました。難しい要因として、気候変動への緊急度が地域によって異なることや、経済発展と温室効果ガスの排出が切り離せない現状で経済発展が優先される地域もあること、過去に先進国が温室効果ガスを排出してきた代償として途上国が削減に協力することへの不公平感等があることを学びました。

今後はさらに行政による脱炭素化への取り組み支援を活用した、地域主体の活動が活発になると考えています。その際に私は、活動に積極的に巻き込まれ、周りの人を巻き込むことで温暖化対策に貢献したいです。

最後にこの場をお借りして、貴重な機会を提供して下さった環境省関係者の皆様をはじめ、学びを深めたグループワークのメンバーに感謝申し上げます。

写真:つくば市の里山の様子。地域主体の森づくりや、木質資源活用の取組は脱炭素社会に貢献(撮影:野崎亜衣)